旧大塔小学校は木造の素敵なデザインで作られていました。
初めて、友人にそこの場所と人につないでもらった時から「大塔町」のファンになりました。 そして、「この校舎にまた子どもたちの笑い声が響けばイイな。」と思い、 場所と人とつかず離れずの関係性を築きながら今に至っています。足掛け5年は経つでしょうか。
　「大塔町」と聞いてよく出てくるのが「星」のきれいな所。という答えです。 空気が澄んでいるので、星がきれいにみえます。

　私が、最初に心打たれたのは山の景色の美しさでした。 そびえたつ山が水墨画に書かれているような風景に見えました。「感動しました。」

　その後も自然豊かであるということはある意味、「過酷」であることも少なくありません。 市街地よりも寒くなり雪が降り積もる場所もあります。 その分夏は涼しくさわやかな気候を楽しむことができます。 豊かな水が川の姿にも現れています。

　大人の私たちは「便利なこと」に慣れてしまい、それを当たり前と思い、無駄な消費を繰り返します。 本当に必要なものはもっとシンプルで大事にしなければならないものだけだと思いました。
　地域の人たちに活動や思いを理解してもらうため、小さいけれど、途切れず活動を行ってきました。 大塔町を訪れる子どもたちが、地域の人に優しく見守ってもらえるよう　時間をかけました。 その結果、思いが伝わり、少しずつ受け入れてもらえるまでになりました。 商業的で派手な地域貢献はできませんが、大切な子どもたちが大切な地域資源を利用して未来を拓いていくことができる活動。 「地域住民を私たちが見守り、できるだけ元気に生まれ育った、生きた場所で人生を終える。」 そんなこともできるのが私たちにとっての「大塔町」なのです。 日本全国にあふれる高齢者で支えられている山間部の自治を継続可能な新しい価値で守っていきたいと思います。

「何もない」がそこにある。
究極の贅沢　山と空を独り占め
そんなことができてしまう「大塔町」に是非多くの方に来てもらいたいです。